天然木を使用した看板は、ご使用環境や温度・湿度の変化によって、まれに黒いシミ状の色変化が現れる場合があります。
これはカビではなく天然木に着色防腐剤(木材保護塗料)を適正量を含浸させた場合に発生する現象ですので、そのままご使用いただければ時間と共に消えて行くものです。 ◆ 上面(床表面)への発生 ◆ 雨の後や屋外使用初期での乾燥は上面より始まるため、水分が大気中へ蒸発する際に木材内部に含まれる着色防腐剤成分および樹脂分の一部を引っぱり出します。 それが上面の表面に滲出してくるため黒いシミとなって見えるものです。このことは、木材内部に十分着色防腐剤が含まれていることとご理解下さい。 ◆ 木口に近い部分への発生 ◆ 原木の状態では根より水分や栄養分を吸収し上の枝へと水管を通って運びます。 当社の板材は耐候性や大きなひび割れの防止のためその水管(木目)に沿ってほぼ平行に 切断したものを使用しています。 そのため板材では木口に水管が集まり着色防腐剤の塗布の際に木口から比較的多くの着色防腐剤が吸収されます。 木口に近い部分への発生は、着色防腐剤の含量分の高い端縁に近い内部からの滲出と考えられます。 このことは、劣化が早く始まる端縁部に着色防腐剤が多く含まれると言うことで、劣化防止に大きく貢献していることとご理解下さい。 |